
製品情報
細胞液瞬間凍結装置
サイズ=高さ850[mm]×縦425[mm]×奥行き870[mm]
この装置は札幌医科大学医学部第一病理学講座・鳥越講師と協力して開発されました。
概要として,細胞刺激薬液を1.0 mlシリンジに、細胞浮遊液(リンパ球)2.0 mlチューブに封入し、
落下開始まで37度Cに保温します。
落下開始3秒前に遠隔操作によって刺激液を細胞浮遊液に注入混和。
その直後、約8秒間の無重力にさらします。
制動加重が加わる2秒前に、液体窒素タンク挙上によって試料は瞬間凍結され、
凍結状態のまま回収されます。
こうして回収された試料は、DNA解析(ゲノム解析)、RNA解析(トランスクリプトーム解析)、
蛋白解析(プロテオーム解析)などに用いられます。
試験は2001年2月20-22日、北海道地下無重力実験センター(JAMIC)で実施され成功しました。
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装置の特徴は、
- ロボットフィンガーによる薬液自動注入
- 室温から40度までの任意の温度に試料を自動保温
- 液体窒素容器の瞬間移動による無重力瞬間凍結
- タッチパネルによる簡便操作
- 簡便なプログラム変更 などが挙げられます。
装置は細胞生物学分野だけでなく、あらゆる研究分野における無重力2液混合実験や
試料瞬間凍結実験に使用できます。
試料容量は現在のところ、0.5 ml x 2液(混合後1.0ml)が最大です。
下記写真は地下無重力実験センターにて札幌医大・鳥越先生(左端より)
一戸先生が実施された上記装置です。


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